悪性貧血

葉酸の生い立ち

妊婦さんなら、葉酸たくさんとってくださいね!と産婦人科で言われるので、聞いたことはあるけれど、どこでどのように発見されて誰が発見者?などなど知らない事ばかりです。 その生い立ちを詳しく説明します。
さて、葉酸は一体どこで誰によってどのように発見されたのでしょうか?

1928年 
イギリスの研究者ルーシー・ウィルスの研究から始まりました。
この人はインドのムンバイ地方で妊婦さんに多い貧血に着目し研究をしていました。
当時のムンバイで流行っていた貧血は、酷いと歩行困難になるくらいとても大変な病気だったのです。

1931年~1937年
研究を始めてから3年。何かの食物に貧血の原因があるのでは?という考え方をしました。
そして、同じ食べ物をサルに食べさせてみる実験をしました。
するとサルが妊婦たちと同じ症状になったので、原因は食べ物にあると結論付けました。
そして何をたべさせたらよくなるのかを、サルにたべさせて研究しました。
研究の結果、サルが生の酵母を食べた時にだけよくなることがわかりました。

そして、次は酵母量を変えて妊婦に与えるという研究をしました。
すると妊婦の貧血は次々によくなったのです。
この時はまだ葉酸という言葉は存在せず、サル(Monky)から発見したのでビタミンMと名付けていました。
なんとこの研究には10年もかかっていました。

1941年 
ビタミンMを探す研究が行われ、酵母よりもほうれん草にビタミンMがたくさん存在していたのです。
そして緑の物質ということで葉酸と呼ばれるようなりました。

1944年 
家禽栄養学者が乳酸菌生育因子である「ビタミンBc」によって巨赤芽球性貧血がよくなるすることを発表し、乳酸菌生育因子がほうれん草から発見されました。
また、同じ年にアメリカのスネルが葉酸を発見したという説もあります。

葉酸が発見されたのは今から約60年前。ごく最近の事なのですね。
ウィルスさんが研究をはじめてくれ、あきらめずに研究してくれたから、私たちは今、貧血を予防できています。